II-2.株式の投資戦略と投資指標

先週は、東京証券取引所から講師をお招きしての「ブルサ(株式ボードゲーム)」の授業でしたので、この講義は後期の3回目となります。
後期の講義の主要項目の一つである「ファクター・モデル」に関連して、今日の講義では「投資指標」の話をします。投資指標は、後期の「株式学習ゲーム」のテーマでもある「投資戦略」のキーとなる要素でもあります。
私はこの辺の話をする際にはいつも「体質」X[刺激」=「反応」という関係式を挙げて説明します。「投資指標」は「体質」に該当します。
ここ網羅する指標は、業種、財務諸表関連情報、同情報と株価の比率指標、株価動向指標といった「企業のファンダメンタルズ」を表す指標です。

今期の「株式学習ゲーム」のテーマである「投資戦略」は、ある種の「投資指標」によって特徴付けられるものが多いです。
「株式学習ゲーム」に入力するポートフォリオを構築するに当って、それぞれの投資戦略がどのような投資指標と密接な関係があるか、時間を取って考えさせます。
ちなみに、学生の担当希望の投資戦略は「割安株投資戦略」が最も多く、「ディフェンシブ戦略」が最も少ないという結果でした。

「株式学習ゲーム」に入力するポートフォリオは、インターネット上で利用が許容されているスクリーニング・ツールを使って構築させます。私が指定したツールは3つ。どれもインターネット上でユーザー登録無しで利用できます。それぞれに特徴のあるツールで、複合的に使うと様々なスクリーニングができますが、残念なことにテクニカル指標は短期的なものしかありません。
次回の講義でのポートフォリオ決定に向けて、スクリーニング・ツールをどのように使うかを考えてくるのが宿題です。

https://kinyu-literacy.com/wp-content/uploads/2018/12/Equity_Investment_Theory_II_2-2.pdf

 

 

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