I-4. 上場株式の株価決定メカニズム

Equity_Investment_Theory_4 第4回目の講義では、学生に「株価」について考えさせます。

先週は「株式学習ゲーム」で注文を入力し、5銘柄を購入するように指示しました。今回の講義の最初は、その取引結果の確認です。学生にスマホで株式学習ゲームにアクセスさせ、自分の取引結果を「取引報告書」で、保有株式の現在の評価額などを「保有株式の状況」で確認させます。ここに掲載した資料には株式学習ゲームのテキストブックのページを掲載していますが、実際の授業では、現実の取引結果を表示して、コメントします。

学生に自分の取引結果を確認させた後は、「株価とは何か?」を考えさせる講義です。株価、時価総額、貸借対照表上の純資産などの相互関係について話します。その後は、株式学習ゲームで自分が購入した株式の直近の株価と1株当たり純資産との実際の関係を比較する演習です。

第4回目の講義の最後は、株式学習ゲームの取引結果で表示されている株価が「取引所ではどのように決まったのか?」の解説です。ここでは「株価が一物一価」ではないこと、東京証券取引所のサイトが株式取引の基礎を知るのに最適なことなどを前置きとして、「板寄せ方式」と「ザラバ方式」の株価決定方法を本題として教えます。自分が買った株式には売ってくれた株主がいたこと、自分は買う価値があると思ったけれど、売主は売り時だと思ったであろうこと、などを話し、株価が買い主と売り主の妥協の産物であることを認識させます。

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